アントニオ・タブッキのインド夜想曲を読み終えた。
この本はボンベイ・マドラス・ゴアの街で行方不明の友人の消息を追う物語で、
須賀敦子さんが池澤夏樹作品に出逢うきっかけとなった作品です。
陰影の描写。にじみでる濃い夜の匂い。
幻想的な夢の中をさまよい、溶け合っていくような感覚。
ああ異国の夜に紛れて旅をしたいと思わずにはいられません。
(余談)
インドに行った事はないのですが、ボンベイというインドカレー屋でバイトをしていました。
大きなナンと何種類ものカレーを歯が黄色くなるほど食べた!
そして陽気なインドの人が焼いてくれるナンは、日本人が焼くナンより何故かいつも美味しかった。
同じ釜 同じ生地で焼いていたのに、不思議です。