県立美術館OPAMへ
常設展の福田平八郎の絵が入れ替わっているのを観たくて行ったのですが
ちょうど特別展の歌心と絵心の交わりが開催されていました
旅を通して目にする風景や心情を斎藤渓の絵と種田山頭歌の言葉でたどる展覧会です
放浪生活で描いた勾玉のようなスケッチ
混沌の中に突如あらわれる鮮やかな色彩や
短い言葉に滲む余情のつらなり
地味ながらも魅力ある展示です
それにしても言葉は絵と違って無限の広がりを感じます
彼らの、特に山頭火の生涯を辿っていくと悲しすぎて
何だかやりきれない気持ちになるのですが
最後に大好きな平八郎さんの描く和菓子や
春らしい装いの作品を観て心は華やかになりました
私は画家のスケッチを観察するのが好き
それらは、生活の中に寄り添うものを
旅をしてふいに目の前に現れるものを
素直に観察し続ければよいと教えてくれます
そして何故かその人そのものを理解できるような気さえします